9月21日(土)、10月5日(土)のドローン特別講座の様子をご報告します!
慶應義塾大学の平田様、片寄様に来校いただき、体育館を使って「FPVドローン」の体験を行いました。
①9月21日~FPVを体験~
FPVとは「First Person View(ファースト・パーソン・ビュー)」の略で、
『一人称視点』(=ドローンから見た視点)という意味です。
ゴーグルを装着して、ドローンで空撮している映像を、リアルタイムで景色を感じながら操作することができます。
みんなで体育館に通路を作り、
先生方に丁寧にご指導をいただきながら、Avata2の操縦体験を行いました。
FPVの利点は、その機動力。
慣れない視点(自分がドローンに乗っているような感覚)と、少しのリモコン操作で俊敏に動くので、操縦がとても難しかったです…。
また、AI物体検出も確認しました。
②10月5日~マニュアルモード~
前回よりも通路を長く作り、マニュアルモード(より高速で自由に飛行できる)にして体験しました。
片手で操縦しているのですが、少しリモコンを傾けただけで一気にスピードが上がるのでドキドキ…。
やはり操縦に難しさがあります。
普通の空撮ドローンでは今回のような狭い場所には入っていけません。
FPVドローンで狭い通路を抜けて、うまく穴を通り抜けられるか?
(3年生お見事!)
この日はFPVを体験しつつ、その様子を「空からの視点」としてAri2Sでも撮影しました。
色々な視点の映像がとれたので、今後編集してまとめたいと思います。
今回の体験は生徒たちも楽しかったようで、FPV欲しい!という声も多かったです。
講座のあと、生徒たちでその活用方法について話し合いをしましたが、
「老朽化した建物など、人が立ち入れない狭い所の調査に使えそう」
「F1、ロードバイクのスピード感を撮りたい」
「これならあぶくま洞の中も撮れそう」
「もっと経路を複雑にして実験してみたい」
等々…色々な意見が出たので今後の活動が楽しみです。
9月7日(土)にドローン特別講座を実施しました。
前回に続き、慶應義塾大学の平田様、片寄様に来校いただき、本校のプールで水上ドローンの操縦体験を行いました。
今回は「空のドローン×水のドローン」ということで、上空の映像を見ながら水上ドローンを操縦することにも挑戦しました。
ファントム(空)を飛ばして、空からの情報をモニターで共有しながら水上ドローンを動かします。
普段は自分が操縦するドローンのカメラ(一人称視点)のみなのでやや慣れませんが、空中からの映像(三人称視点)があると、より広範囲の情報を把握して動かすことができます。
2つの視点を見ながらの操作に、生徒たちはゲーム感覚で楽しみながら体験ができました。
(水上ドローンの視点)
(空のドローンからの視点)
(空のドローンからの別視点)
また、今回2つのドローンを同時に使用しており、混線などの防止のため、簡易アナライザーで電波の測定・管理についても教えていただいきました。
ドローンを使用していくうえで、電波についても課題があることを知りました。
三人称の視点があることは、一人称カメラが捉えられない後方部や広範囲の状況を把握し、効率よく迅速にドローンを操縦することにつながります。
水の現場に限らず、
・林や森などの複雑な環境での探索
・1分1秒を争う災害救助の現場
・人の目が届かない建物の調査
等々・・・今回の視点をどのような場所で活用できるか?を考えていきたいと思います。
<生徒の声>
・映像のラグや電波などの問題もあるけど、まるでゲームしているような感覚で楽しかった。
・川や海のゴミ、水難事故などの手助けになるのかなと思った。
・ドローンの新たな使い方を発見できた。人命救助や生物調査など世の中でどのように使っていくか考えることができた。
今年度もドローン科学探究部でドローン特別講座が始まりました!
昨年度は「AI検出」・「プログラミング」に挑戦しましたが、今年は「水中ドローン」「水上ドローン」の利活用も考えていきます!
6月29日(土)に今年度第1回目の特別講座を実施しました。
慶應SFCドローン社会共創コンソーシアムから、古谷教授、伊藤研究所員、部谷上席研究所員の他、本講座で講師を務める片寄上席研究所員、平田研究所員に来校いただき、慶應SFC発ベンチャー(株)フルトンが開発中の釣り用水中ドローンFishingRoidや3Dプリンタ製水上ドローンのFPV操縦体験を行いました。
本校のプールをお借りして、先生方に操縦のご指導をいただきました。
空のドローンは普段使っていますが、水上・水中ドローンの操縦は初めての体験。特に水中では、水の流れも受けやすく操縦が難しかったです。
水上ドローン、水中ドローンは用途に応じて様々な種類、操縦方法がありました。(釣り用のもの、ゴーグルの映像を見て操縦する等…)
水上、水中の臨場感ある映像にはとてもワクワクしました。
水上ドローンからの映像の「AI物体検出」も確認しました。
水中だと電波が届かなくなるので、コントローラーと有線でつないでいます。(コードが絡まないようにお手伝いします。)
3Dプリンターでパーツを作成した水上ドローン(灰色のもの)もあり、「出力するのにどれ位時間がかかるのか?」 など、ドローンを自作できることにも興味深々でした。
水上ドローン・水中ドローンは、人の目が届きにくい船底やダムなどの点検、災害時の捜索・救命現場にも活躍が期待されています。
今後の講座を通して、学習したドローンを自分たちの地域にどう活用するか?を考え、取り組んでいきたいと思います。
<生徒の声>
・洞窟での遭難など水中での救助などで役に立つと思いました。
・水の上や中だと、波の影響を受けて流されたり電波が届かなかったりとまだ課題があるということも分かった。
・初めて水の環境で使用されるドローンを使い、その活用方法や問題点、自分たちでできそうなことを考えられるきっかけになった。
今後、より地域に対して有用な使い方を模索していきたい。
ドローン科学探究部で地域紹介動画を作成しました!
ドローン科学探究部では、地域の魅力をPRする「ドローン撮影プロジェクト」を行っています。
班ごとに撮影に向けての準備(企画書の作成や下見、施設への許可取り)を行い、田村市等の様々な観光地や自然風景をドローンで撮影しています。今年の春は、田村市内の小中学校の桜をドローンで撮影し、映像提供も行いました。
今回は、田村市の大滝根川、あぶくま洞ラベンダー園、常盤城跡、牧野のひまわり、船引高校、三春町のファームパークいわえ(田んぼアート)のドローン空撮動画になります。
ぜひご覧ください!!
※画質設定を最高画質にするとより綺麗な映像になりますので、ぜひご覧ください。
<撮影・編集した生徒の声>
・撮影で実際に地域の名所へ行くことで、地域の良さや美しさを再確認できました。
・自分たちも知らなかった場所を知ることができ、より地元を好きになりました。
こんにちは。ドローン科学探究部です。
1月13日に、ドローン特別講座の成果発表を行いました。
慶應義塾大学の先生方に来校いただき、今年度ドローン部で学んだ技術を披露しました。
まず、ドローンの「プログラミング」飛行です。生徒は班ごとにプログラミングをして、指定されたコースを飛行させます。
経路の間隔を見ながら、Pythonのサンプルコードを何度も調整します。機体ごとの特性もあり苦労しましたが、目標となる椅子に見事着陸できると、拍手があがりました。
次に、校庭に出て「車のAI検出」の披露です。
ドローンで撮影した画像をAIが判別し、「船引高校教員の車両」を検出します。先生方の車のデータは事前に生徒が集め、作成したものです。
ドローンを飛ばし、「船引高校の教員の車両」のみが検出される様子が確認できました。
今回作成したAI検出モデルについて、大学の先生からもお褒めの言葉をいただき、生徒たちの自信にもなったと思います。
(代表生徒がドローンを飛ばす→モニターで確認)
(船高の車両のAI検出の様子)
活動のなかで「不審者をAIで検知→ドローンで追いかけるようにプログラミングすれば、防犯対策に使えそう!」という話もあがり、探究意欲の向上が感じられました。
3年生は、今回の特別講座が最終回。
昨年度の「3D模型の作成」や「プログラミング」・「AI検出」など、ドローンをどのように活用するか?を考えた3年間でした。進路先でも、様々なことに挑戦する姿勢を忘れずに頑張ってほしいと思います。
ドローン特別講座では、慶應義塾大学の先生方、田村市職員をはじめ、たくさんの方々にご指導・ご協力をいただき、感謝しています。本当にありがとうございました!
<生徒の声>
・Pythonでドローンを動かす事はできたが、自分の班は椅子の上に乗らなかったのが残念だが、他の班が成功したので良かった。ドローンでの物体検出もうまく作動していたので、夏からの成果が発表できて良かったです。
・プログラミングは初歩的な部分を教えてもらいましたが、自分でもさらにプログラミングの知識を深めたいと思う。
・物体検出はテレビでは見かけたことがあったが、自分でもシステムを作れるのだと感じた。これからの時代で絶対必要になるので、しっかりと自分の知識にして、人生に生かしていくべきだと思った。
現在ドローン科学探究部では、ドローン特別講座で「AIによる物体検出」を学習しています。慶應義塾大学の先生にご指導いただき、ドローンの映像からAIに学習させた対象物を識別する独自学習モデルの作成に挑戦しました。
テーマは「船高関係車を検出する防犯ドローン」。対象物を“船高の先生の車”に設定し、駐車場内のドローン映像から学校関係者の車かどうかを判別します。
AIに学習させる「車の写真」が必要なため、先生方の車を360°様々な角度で撮影、約1300枚の写真データが集まりました。
大量の写真をリサイズ→一枚一枚アノテーション(物体を判別するために、物体を四角に囲む作業)をコツコツと行う…。これらを学習させ、オリジナルの検出モデルが完成!
12月2日の特別講座では、駐車場でドローンを飛ばしてみて、どのように検出ができるのか実験しました。(写真はリアルタイム検出の映像を切り取ったもの)
船高車両(学習済みの車)がピンク色で「F.H.S.>Entry Authorized Car」(船高入場許可車)と出ます。撮り方によって、一瞬検出が外れることもありますが、船高車以外と比較すると検出に違いがあり、確かに船高車を判別しています。
冬休み中、ドローンを飛ばしながら、色々な物体検出のチェックをしました。やってみると、「もう少し上からの学習データが必要かもしれない」「全く同じ車種の判別は難しい」等、物体検出の仕組みにさらに興味が湧きました。
この仕組みと、ドローン動作のプログラミングをかけ合わせて、駐車場の防犯対策に活用できそうです。
(校門付近)
(PCでドローンの映像を確認中)
(プログラミングでドローンを操縦)
次回は、今年度の最後の講座です。これまでの学習(プログラミング&AI検出)をまとめましょう。
こんにちは。ドローン科学探究部です。
11月11日(土)ドローン特別講座を実施しました。
前回から引き続き、慶應義塾大学の平田先生に講義をいただきました。
今回は皆でグラウンドに出て、代表者がドローンを飛ばします。
ドローン映像から、AIでリアルタイムに物体検出される様子を確認しました。
人なら「person」、車なら「car」…というように、検出精度%とともに表示されます。(時々、人なのにdogになったり、誤検出も興味深い・・・)
生徒は、物体検出の映像をGoogle Meetで画面共有し、それぞれのタブレット上で確認。グラウンドに出て自ら検出対象として動き回る等、自分たちが検出される様子も面白かったです。
ドローン部では、ドローン映像から AI で物体検出をするための独自学習モデルを作成中です。船高の先生の車の写真データをAIに学習させ、ドローン映像から学校関係者の車を検出できるかを確かめます!
現在、車の撮影&アノテーション作業を行い、約1300枚のデータができました。今回平田先生に見ていただいて、AIに学習させる段階に入ります。今後が楽しみです。
<生徒の声>
・人が体勢を少しでも変えることで、違う物と認識されたりして面白かった。
・実際に画面共有した映像を見たことで、AIの精度や遅延を実感できた。また、ドローンとPCを接続する仕組みも学ぶことができた。
・次は、先生たちの車をドローンで検出することができるのか試すのが楽しみです。
こんにちは。ドローン科学探究部です。
9/18(月)のドローン特別講座についてご報告いたします。
慶應義塾大学より平田知義研究員に来校いただき、「AI×ドローン」をテーマに講義・実演を行いました。
「AI× ドローン」とは、一般的なドローンの映像をコンピュータに取り込んで AI 画像処理を行うことです。AI とドローンを組み合わせて様々な課題を解決する活用方法になります。
講義では、AI(人工知能)の仕組みや、AI 物体検出アルゴリズム YOLO、その実用例について説明をいただきました。写真データを数百枚取り込み、AIに学習させることで、撮影した映像から対象の物体を検出することができます。
体育館では実際にドローン(Tello)を飛ばし、人やネクタイ、携帯電話、タブレットPCなど…物体がリアルタイムで検出されるのを確認できました。
検出した物体の精度はパーセンテージで表されるので、首に巻いたタオルがネクタイとして検出されたり、ピアノが机として検出されることもあり、物体検出の仕組みに生徒たちは興味深々でした。
これからドローン部で、平田先生から提示された「オリジナル AI 物体検出モデル × ドローン実装」に向けて取り組みます。ドローンで撮影し、どんな物体を検出したいかを考え、AI物体検出モデルを作成する予定です。
検出したい物体について、皆でアイディアを出し合いテーマを決めていきましょう。
<生徒の感想>
・AIによる分別は実は意外と身の回りのものに使われていて、学習させるほど精度が上がることが分かった。
・プログラムを組めば数多く識別することが出来ると思う。ドローン技術をもっと幅広く、パトロールや警備、未開拓地の探索などもできるのではないかと思った。
・Alによる物の識別がとても面白い。ネクタイをつけていなくても判断したこともあったので、もっと画像を読み込ませればよいのかなと思った。
こんにちは。ドローン科学探究部です。
7/29(土)のドローン特別講座についてご報告します。
前回の講座に引き続き「ドローン×プログラミング」の準備・実践です。
慶應義塾大学 SFC研究所 片寄里菜先生から、Pythonの開発環境構築の仕方、簡単なコードの説明をいただきました。
PC操作に苦戦する生徒もいましたが、先生方が丁寧に教えていただき、簡単な計算や文字列の表示等を体験できました。実際に自分のタブレットでプログラムを実行してみて、プログラミングのイメージが掴めたと思います。
Tello(小型ドローン)を動かすサンプルコードを確認した後、体育館でチームに分かれ、ミッションに取り組みました。チームで相談しながら、決められた地点までプログラミングでドローンを操作します。
接続の不具合もあり、試行錯誤しましたが、どの班もおおよそ計画通りの離着陸ができました。
参加した生徒の声を紹介します。
「x,yなどの座標を活用すると斜めに飛行ができ、最短距離で飛行ができることがわかった。」
「人間ではどうしてもできない同じ動作の繰り返しや複雑な動作の際に、こういったプログラミングを活用していくのも一つの方法ではないかと思った。」
「不具合で飛ばないことが多々あったが、その原因を考えるのも勉強になってよかった。」
基本的なTelloの動作プログラムを実践してみましたが、OpenCVを活用した物体検出についても興味があります。
まだまだ奥が深いので、今回のサンプルコードを活用して、学校の部活でも勉強していきたいと思います!
こんにちは。ドローン科学探究部です。
1年生5名を新たに迎え、総勢23名で活動しています。
今年も船引高校でドローン特別講座が始まりました。
今年のテーマは「プログラミング×AI×ドローン」です!
プログラミングによるドローンの操作、AIでの画像認識を学びます。
6月16日(金)に慶應義塾大学から、古谷知之教授、片寄里菜研究員、平田知義研究員に来校いただき、「プログラミング×AI×ドローン」を活用し、田村市に役立つ技術を学んでほしいとご挨拶いただきました。
はじめに、プログラミングの説明を聞きました。
プログラミングはPython(パイソン)を学びます。
プログラミングは初めての生徒が多く、ドキドキ・・・。動かすためのコードも見せてもらいました。
AIでの画像認識の仕組みをお話いただきました。
AIに人物やモノを学習させ、カメラの映像から物体を検出することができます。
写真のピンク色は「person(人)」、オレンジ色は「chair(椅子)」黄緑は「tie(ネクタイ)」というように、AIが判別した結果がリアルタイムで分かります。生徒のネクタイもしっかり検出されているのは驚きです。
班ごとにサンプルプログラムを使って、Telloを操作してみました。
上昇、下降、左右移動の数値を変えて、実験です。
生徒からは、
「プログラミングや物体検出アプリなど、今まで学んできたこととはまた違った視点で、ドローンの活用方法を学ぶことができた。今後の講座にもしっかり参加して、新たな知識を増やしていきたい。」
「プログラミングと聞いて最初は難しそうだと思っていたが、実際にTelloで教えていただいた時にイメージがつかめて、楽しかった。」
等の感想があり、初めてのことに難しさを感じつつも興味深々に参加していました。
これから1年を通して、
プログラミング、AI物体検出について詳しく学習していくことになります。
少しずつ自分たちのできることを増やしていきましょう。