将来の夢を拓く体験
2017年3月17日 15時01分 今回は,今までの取組の成果発表会です。生徒たちは「空撮班」「地域課題解決班」「レースドローン班」の3つの班に分かれて活動してきましたので,それぞれの班毎の発表です。
最初の発表は「空撮班」。「空撮班」には2つのグループがあり,それぞれがすでにYoutubeにアップロードした動画を紹介しました。
ご存じの通り作品の内容は「田村市の紹介」と「船引高校生の学校生活」です。南先生から「苦労したことは?」と聞かれると「片曽根山で撮影しようとしたら,うまくいかず写真を撮って帰ってきました」,「工夫した点は?」と聞かれると「文化祭の教員バンドの演奏を取り入れた点です」とのこと。コンテストでは残念ながら入賞できませんでしたが,全てが初めての取組みでよくぞここまで完成させた,というのが正直な感想です。
次の発表は「地域課題解決班」。「地域課題解決班」にも3つのグループがあり,それぞれが,ドローン利用が期待される場面を,調べたり考えたりして発表しました。
農業への有効利用に関する発表,医療や防犯にサーモドローンの利用を提案する発表,様々なセンサーを装備することで水質調査・生態系調査がさらに安全正確に行えるようになるとの発表などがあり,内容も発表の様子もとても立派でした。
中には,若者の就農を活発にする環境を作るために,ドローンを積極的に利用したいという夢をもっている生徒もいます。今回の経験を自分たちの意欲的な活動に繋げ,可能性を広げ,ぜひ夢を実現して欲しいと思います。
最後は「レースドローン班」。この班はトイドローンでの障害物競走です。体育館内にポールや脚立などを設置して,今まで練習してきた技術を競い合いました。トイドローンは空撮用のドローンに比べて格段に操縦が難しく,すぐ墜落?してしまいます。
実際にレースに参加するレーサーたちは,ドローンを目視して操縦しているわけではなく,ドローンに搭載されたカメラから送られる映像をモニターで見ながら操縦するとのことです。本当のレースに参加するためのハードルはかなり高そうです。それでも「あの子なかなかだね」と話題になる生徒もいて,生徒たちの腕前はかなりあがっているようでした。
ということで,今回で特別講座も終了です。この特別講座に参加した皆さんにはぜひ,「楽しかった経験」ではなく「将来の夢を拓く体験」としてほしいと思います。
古谷先生・南先生を初めとする慶應大学の方々,田村市の関係の皆様,この活動を見学に来ていただいた多数の皆様方に,心より御礼申し上げます。来年度も新たな仲間を加えて,この講座が実施できればと思いますので,今後ともよろしくお願いいたします。