日誌

ドローン特別講座日誌

「プログラミング×AI×ドローン」で物体検出!

こんにちは。ドローン科学探究部です。

1年生5名を新たに迎え、総勢23名で活動しています。

 

今年も船引高校でドローン特別講座が始まりました。

今年のテーマは「プログラミング×AI×ドローン」です!

プログラミングによるドローンの操作、AIでの画像認識を学びます。

 

 

6月16日(金)に慶應義塾大学から、古谷知之教授、片寄里菜研究員、平田知義研究員に来校いただき、「プログラミング×AI×ドローン」を活用し、田村市に役立つ技術を学んでほしいとご挨拶いただきました。

 

 

 

はじめに、プログラミングの説明を聞きました。

プログラミングはPython(パイソン)を学びます。

プログラミングは初めての生徒が多く、ドキドキ・・・。動かすためのコードも見せてもらいました。

 

 

 

AIでの画像認識の仕組みをお話いただきました。

AIに人物やモノを学習させ、カメラの映像から物体を検出することができます。

写真のピンク色は「person(人)」、オレンジ色は「chair(椅子)」黄緑は「tie(ネクタイ)」というように、AIが判別した結果がリアルタイムで分かります。生徒のネクタイもしっかり検出されているのは驚きです。

 



 

 

班ごとにサンプルプログラムを使って、Telloを操作してみました。

上昇、下降、左右移動の数値を変えて、実験です。

 

 

生徒からは、

「プログラミングや物体検出アプリなど、今まで学んできたこととはまた違った視点で、ドローンの活用方法を学ぶことができた。今後の講座にもしっかり参加して、新たな知識を増やしていきたい。」

「プログラミングと聞いて最初は難しそうだと思っていたが、実際にTelloで教えていただいた時にイメージがつかめて、楽しかった。」

等の感想があり、初めてのことに難しさを感じつつも興味深々に参加していました。

 

これから1年を通して、

プログラミング、AI物体検出について詳しく学習していくことになります。

少しずつ自分たちのできることを増やしていきましょう。

 

鳥獣被害を知り地域を考える

こんにちは。ドローン科学探究部です。

 

1月のドローン特別講座についてご報告します。

今回のテーマは鳥獣被害対策でした。

 

まず、NPO 法人くらスタ理事長 佐原様より、
地域の目線から「猪」についてお話しいただきました。

 

猪の生態、狩猟のハードルの高さ、猪肉の利用価値などから、
「売れない(食えない)、追えない(担い手不足)、止まらない(繁殖力)」
という現状があり、個体数がどんどん増えているそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このままでは農地が荒らされ収穫が出来なくなってしまう…大きな課題です。

 

この猪に対して、現在どんな手段があるのでしょうか。
AI 解析・検出を用いた生体調査、ICTを駆使した熊本県のハンターの紹介がありました。

 

写真は鹿のリアルタイム映像です。
温度が残るので、動物がいた形跡も掴むことができますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

猪の捕獲状況・出現場所から罠の位置を考えるシステムなど、
これまで人の経験ありきだった所も、最新技術で補えるようになってきているようです。


最後に、皆で鳥獣被害対策にドローンを使ってできることを考えました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今年度最後の講座でしたが、はじめの頃より臆さずにアイディアを出せるようになったと思います。慶應義塾大学の先生をはじめ、多くの先生方から講義をいただき、大変感謝しております。


1年を通して、ドローンの様々な可能性や課題解決の思考を学びました。
これからも「どうやったらできるか」考え、皆で知恵を絞って、色々なことに挑戦していきましょう。

 

田村市役所3Dモデルの寄贈

こんにちは。ドローン科学探究部です。

 

1月6日(金)に田村市役所へ3Dモデルを寄贈しました。

 

ドローンの自動航行で撮影した写真(200枚くらい)を元に3Dデータを作成、3Dプリンターで出力をしたものになります。

文化祭で展示したものより、丁寧に着色して頑張りました。

 

着色前

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

着色後

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

慶應義塾大学の先生方と一緒に、田村市長へ成果報告をしました。ドローンの様々な利活用や課題解決の方策を考えること等、生徒たちにとって新たな学びや発見が得られたと思います。

(3Dプリンターを使って試行錯誤したことを熱弁している人もいました。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回のモデルが建物のデジタルアーカイブにもなり、3年生にとっては最後の成果として形に残すことができました。

田村市役所、慶應義塾大学の先生方にはこのような機会をいただき感謝しております。ありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

行方不明者をドローンで探す

こんにちは。ドローン科学探究部です。

 

12/10(土)のドローン特別講座の様子をご報告します。

前半は物流ドローンについての講義をいただきました。

 

これまで人や走っている車がいる上空は飛べませんでしたが、

12月航空法の規制緩和により、一定の条件のもとで飛ばせるようになりました。空の道を活用したドローン配送で今後の暮らしも便利になりそうです。

買い物が困難な離島や山岳地帯での配送の様子を見せてもらいました。

登山で7時間かかっているところ、15分に短縮できるのは驚きです。

 

 

 

ドローン物流を仕事にして儲けたい!という声もありましたが、

現在の性能や人の配置を考えると、コストがかかり、やればやるほど赤字に…。 

物流だけなく、災害時に使用する防災ドローンも同じ空の道の使い方として、共有して進めることが大切ですね。

 

 

 

 

後半は、サーマルカメラを搭載したドローンについてです。

圃場の温度管理等、農業にも活用されています。

 

 

体育館を真っ暗にして体験してみました。

 

 

 

床に手を置いてから離しても、床には手の温度が残っていました。

短時間であれば、人のいた痕跡も温度で分かることは驚きです。

人の影もカメラに映る等、色々な発見がありました。

 

 

最後は、行方不明者の捜索方法を皆でブレインストーミング。

暗闇での体験をしたことで、どうやったら人を探せるのか課題意識を持って考えることができました。

 

 

ドローンで新しい農業の形

こんにちは。ドローン科学探究部です。

 

10/15(土)のドローン特別講座について報告です。

今回は「ドローンで農業が変わる?カッコ良い農業の形を目指す!」

ドローンと農業への活用について講義をいただきました。

 

マルチスペクトルカメラ(赤外線、近赤外線、紫外線など)を搭載したドローンで撮影し、圃場の状態把握が可能です。写真のように、色で植物の生育状況を観察できます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実際にドローンを飛ばして、校庭の芝生の光合成の活性化も観察できました。(見た目は同じ芝生でも違いがあるらしい…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に皆で、ドローンを使った農業の効率化や儲かる農業の方法を考えました。自宅で農業をやっている生徒も多く、とても活発なブレストになりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「美味しさを可視化する」「ブランド作物の飼育状況を再現する」など、

現場での作業負担の軽減だけでなく、農作物の安定した品質を守ることにもつながりますね。

 

また、午前中には自動航行で市役所の撮影も実施しました。

撮影したデータを元に、3Dモデルを作成する予定です。

ぜひ、文化祭でご覧になってください。