TAMULOVE PROJECTって何?


 本校が位置する田村市にも,少子高齢化・人口減少の大きな波が押し寄せており,この地域の未来を創造するには,若い世代が地域社会の一員として自らが課題解決のために活動しようとする態度・意欲・行動力を身につけることが大切です。
 そこで,田村市復興応援隊の方々の力をお借りして,田村市の理解と地域への愛着や誇りを高めるために,平成28年度から総合的な学習の時間を利用したこのプロジェクトをスタートさせました。
 平成28年度は,この活動の名称を生徒から募集し,「TAMULOVE PROJECT」と名付けました。そして,大テーマ「何を伝えれば田村に人が来るのか」のもと,「自然」「食」「文化」の小グループに分かれて,グループ討議や調査を行い,鵬翼祭(3年生一度開催される船引高校の公開文化祭)で発表しました。この学習を通して,大越町の鬼五郎幡五郎太鼓に挑戦した生徒たちもいて,その練習の成果を鵬翼祭やNHKの番組で披露し,大成功を収めました。
 平成29年度は,2年生を中心に地域の方々との交流を通して地域理解を深めました。上半期は「地域の人を知る」というテーマで地域活動を積極的に行っている方の講話を聞き、下半期は「体験活動」を行って地域の伝統や頑張る姿を体験を通して理解しました。また、1年生は復興応援隊の活動内容や地域を知る上での講話を聞いたり,3年生は「地域への恩返し」をテーマに体験活動を行うことができました。
 平成30年度も、田村市復興応援隊の皆様のご協力により体験活動が始まりました。活動に臨む2年生には、地域の良さや地域を支える取組を理解しながら、この地域の未来を創造する上での課題解決に向かう姿勢が生まれるよう期待しています。なお、活動内容の詳細は下記をご覧ください。

平成30年度
 1.2学年(第1回) ガイダンス(復興応援隊地域リーダー 渡邉 絵里 様)        
 2.2学年(第2回) 体験学習(郷土料理・つるし雛・三味線・羊毛で制作・消防団・農業体験など)応援隊ブログ 
 3.2学年(第3回)  
 4.1学年(第1回) 田村を知る 
 5.1学年(第2回) 田村を知る 田村の人を知る


平成29年度
 1.ガイダンス(地域活動団体「くらスタ」理事長 佐原 禅 様)        応援隊ブログ
 2.講話 田村の人を知る①(星の村天文台台長 大野裕明 様)         応援隊ブログ
 3.講話 田村の人を知る②(石川屋代表 石井修一 様)            応援隊ブログ
 4.講話 田村の人を知る③(畜産業 佐久間尚美 様)             応援隊ブログ
 5.講話 田村の人を知る④(福福堂 稲福由梨 様)              応援隊ブログ
 6.ワークショップ「地域おこし」(地域活動団体 Uniy 様)          応援隊ブログ
 7.体験学習①(郷土料理・つるし雛・三味線・ヒマワリ・消防団・農業体験)   応援隊ブログ
 8.体験学習②(郷土料理・つるし雛・三味線・ヒマワリ・消防団・農業体験)   応援隊ブログ
 9.キャリアアップスタディ(3学年)                     応援隊ブログ
 10.田村市の未来は船引高校生の手で(1学年)                 応援隊ブログ
 11.学年1クラス(2学年 体験発表会)                    応援隊ブログ
 12.田村の歴史(1学年)                           応援隊ブログ
 13.町の先生大交流会                             応援隊ブログ
 14.地域の方々への恩返し                           応援隊ブログ

日誌

田村の歴史

2017年11月27日 12時52分

 11月24日(金)は,1年生が「復興応援隊との合同企画」,2年生が「体験発表会」,3年生が「キャリアアップスタディ」と内容が盛りだくさんでした。2年生の「体験発表会」は,すでにお知らせしましたので,今日は1年生と3年生の様子を紹介します。
 1年生の「復興応援隊との合同企画」は,船引町出身の歴史愛好家「三輪忠仁先生」においでいただき,田村市の歴史について教えていただきました。
 復興応援隊のペーパーによると,三輪さんは「独特なセンスを持つ歴史マニア。田村市に伝わる歴史や伝説をブラタモリ的な視点で説明」と紹介されています。私は途中から参加し,それまでの話を聞き逃してしまいましたが,坂上田村麻呂軍がこの地に進軍し,この地を治めていた「悪路丸軍」「大多鬼丸軍」を破ったとのこと。そういえば,滝根の仙台平には「大多鬼丸首塚」があります。朝廷に逆らった人たちには「鬼」がつけられてしまうそうですが,大多鬼丸は人々からは愛されていたんだそうです。それが首塚として今でも残されているんでしょうね。
 3年生が作っている「お人形様」の本物は,三春町からいわき市に通じる「磐城街道」沿いにあり,坂上田村麻呂が進軍した方向です。もしかすると当時の人々にとっては,「悪疫=坂上田村麻呂軍」だったかも・・・と考えてしまいます(あくまで私見です)。
 最後に先生は「歴史は人の生き方を知ること」「悪いと言われる方の経緯や背景を知ってほしい」「決して鵜呑みにしないことが大切」と話されました。お忙しい中,貴重なお話を聞かせていただき,ありがとうございました。

  

 3年生のキャリアアップスタディ中の講座「お人形様作り」「吊し雛作り」も佳境に入って来ました。
 お人形様の「手」「髪の毛・髭」「槍」などがだんだんできあがって来ました。土台になる骨組みもできあがりつつあります。どんな具合にできあがるのが楽しみです。まだ飾る場所を決めていないとのことなので,ぜひ正面玄関前に飾って来校する方々に見ていただきたいと思います(「お人形様」について知りたい方は,こちらからご覧下さい)。

お人形様の手のひら お人形様の土台 お人形様の髪と髭

 吊し雛作り班は全員で犬を作っていて,外側はだいたい完成し,中に綿を入れる段階になりました。もうすぐ完成するようです。毎年冬に開催されている「栄町つるし雛まつり」の中に飾っていただけるとのこと。楽しみですね(昨年の「栄町つるし雛まつり」はこちらからご覧下さい)。

完成品 女子は楽しそうです 男子生徒も上手です

 ということで,本校では1年生から3年生まで全学年が「地域を知る」活動を行っています。これらの活動から学んだことを生かし,郷土を愛し地域を盛り上げ地域社会をリードしていって下さい。