10月6日(日)に田村市総合運動公園で行われた「ふれあい防災2024」にアクティブリーダーの生徒10名が参加しました。
船引高校では、防災・減災の学びを地域に伝えるために「アクティブ防災パネル」を展示しました。当日はブースに来てくださる方も多く、生徒たちでコミュニケーションをとりながら、自分たちの防災・減災の学びを伝えることができました。
※アクティブリーダーの防災班がパネルを作成しました。
会場内では、様々な防災体験ブースがあり、災害時の行動やその備えについて学びを深めることができました。(地震の体験車もあり、震度7に乗った生徒は、大地震への備えの必要性を実感していました。)
(119番通報)
(救命救急体験)
(災害救助犬とのふれあい)
(放水体験)
また、田村市の生活安全課の方と「防災食の提供」や「避難所設営の準備」も行わせていただきました。
・地域の方へ声がけ、防災食の提供
・避難所のテント、段ボールベッドの作成
など、いざという時にも、自分たちができることをもっと増やしていきたいと思いました。
(火まもり君と)
<生徒たちの声>
・船高ブースに来た方が、防災意識を高めるためにDIG訓練のようなものが必要だと話していて、関心をもってもらえて嬉しかった。
・多くの人にけんちん汁やご飯を出すことができた。美味しくない訳じゃなく、栄養も取れるし、味も濃いめなものが多くて、災害時のご飯は困らなそうだと感じた。
8月20日(火)に震災復興地の取り組みを学ぶため、アクティブリーダーの生徒が”浜通り地域への視察”に行ってきました!
訪問先は「福島ロボットテストフィールド」(南相馬市)と「浅野撚糸㈱ フタバスーパーゼロミル」(双葉町)です。
今回の見学を通して、福島における最先端の技術開発の様子、浜通りで働く方々の思いなどを伺い、震災地域の産業復興の視点を学ぶことができました。
浜通りを見て、聞いて、感じたことをもとに、自分たちの活動に生かしていきたいと思います。
<福島ロボットテストフィールド>
「陸・海・空のフィールドロボット」の一大開発実証拠点です。
施設の説明をいただき、見学を行いました。
エントランスには空飛ぶクルマがありました。
ロボット・ドローンの実験等ができる屋内施設を見せていただきました。
こちらの写真は「人型」の重機のロボットで、危険箇所などの重労働の機械化を目指すものだそうです。
他にも道路や橋、トンネルなど実際の市街地フィールドや、水没や瓦礫・土砂崩落など災害を想定したフィールドもあり、実際の使用環境を再現した広大な敷地・施設に驚くことばかりでした。
これらのフィールドを使って研究開発を行う企業が集まっているとのことで、復興地での産業集積が進んでいると感じました。
<浅野撚糸㈱ フタバスーパーゼロミル>
岐阜県の浅野撚糸という会社が特許技術を持つ魔法の糸の生産工場です。
「糸で紡ぐ。双葉から世界へ」
糸の製造工場とタオル販売ショップ・カフェが双葉町にオープンし、復興交流拠点となっているそうです。
カフェでは福島県産の食材を使ったメニューもあり、各々昼食をとりました。
会社の概要、歴史の紹介とともに、
「なぜ双葉町で働くことを決めたのか?」など、社員の方の福島への想いについても伺うことができました。
撚糸工場内の見学も行いました。
工場内に並ぶたくさんの撚糸機は圧巻です。
実際に糸に触れたり、吸水力を見たり、その技術の高さに驚きました。
「産業をもって人を呼び込み、交流人口を増やす。」
「交流人口が増えることが街は活性化していく。」
とのお話もあり、
復興において、地域産業の活性化は重要であると感じました。
<生徒の声>
・今回の視察を通して、地域の復興のために努力を重ねている方の姿を改めて認識することができた。東日本大震災の影響が特に大きかった浜通りが、少しずつ確実に発展している様子を見て、人々の思いによるパワーは凄まじいものだと感じた。
・福島ロボットテストフィールドでは、AI化が進んでいる日本において、様々な現場で活躍できるロボットの技術がとても重要になると感じました。空飛ぶクルマや災害時においてのドローンの活用について興味が湧きました。フタバスーパーゼロミルでは、「何があっても事業を成功させたい」「お世話になった福島県に何か恩返しをしたい」という初代、2代目社長の思いに感激しました。今回の視察を通して、私も福島県の為に行動できる人になりたいと思いました。
8月10日(土)にアクティブリーダーを中心に29名の生徒が、「都路灯まつり&盆踊り大会2024」にボランティアとして参加しました。
今年は都路町の古道体育館周辺の一帯が会場となっており、生徒たちは地域のお祭りを楽しみつつ、伝統ある灯まつりの「竹灯」の設置、点火作業を行いました。
船引高校生は、都路小学校や都路みらい公園、川沿いの3か所に分かれて、竹筒の中のろうそくに火を灯しました。周りを見て、互いに声をかけながら、設置・点火作業を積極的に取り組む生徒の姿が見られました。
アクティブリーダーのPR班では、「灯まつり」の魅力を伝える動画作成のため、実行委員の方々を中心にインタビュー撮影も行いました。インタビューでは「灯まつりの魅力は“地域住民とのつながり”」と話す方が多く、地域の伝統ある灯まつりを継承する思いを伺うことができました。
また、ボランティアだけでなく、かるたやクイズ大会など各々でお祭りを楽しみ、生徒たちも“地域とのつながり”を実感できたのではないかと思います。(かるた大会で優勝した生徒は都路の卵をいただきました。)
今回の参加で、改めて自分たちの地域の良さを感じた生徒も多かったようです。これからの学校生活、アクティブリーダーの活動に生かしていってもらいたいと思います。
<生徒の声>
・地域のお祭りだからこその地域愛をとても感じました。都路に関するクイズなど、自分の地区ではやらないような地域を活かしたお祭りだなと思いました。地域の方とも交流ができ、親しみやすい方が多く楽しみながらボランティア活動することが出来ました。
・ボランティアに参加して都路の自然豊かな魅力や灯まつりの祭り、地域の人の温かさ、舞台の盛り上がりなど沢山知ることが出来ました。祭りと言えば屋台などで楽しむイメージですが、その楽しみを味わえるのも地域の方々や応援の準備があってこその楽しみだと改めて感じることが出来ました。
・参加している大人も子供もみんな笑顔で凄く優しい方ばかりでした。
こんな風にいろいろな年代の人達がひとつの事に取り組める灯まつりは無くしてはいけない大事な伝統であるという事がよく分かりました。
7月6日(土)にアクティブリーダーの生徒11名で、田村市総合体育館で行われた避難所宿泊体験に参加しました。田村市民、市職員の方々と一緒に、テント・段ボールベッドの設置、講義・ケーススタディを行いました。
1年生にとってテントや段ボールベットの設営は初めての経験でしたが、初めましての班の方々と連携をとりながら、率先して動く姿が見られました。
避難所運営シミュレーション教材「さすけなぶる」を使ってケーススタディも行いました。東日本震災当時の避難所(ビックパレット)での実例をもとに、避難所のスタッフとしてどう解決すべきかを考えました。
避難所では様々な人や立場があり、運営する上での「公平と公正」の問題など…、正解のない課題を自分なりに考え、大人の方と意見を交わしていました。
給水車からの水汲みも体験しました。
生徒たちが頂いた給水袋はたくさん容量も入るし、災害時ペットボトルより便利そうです。
また、会場には備蓄品や様々な防災グッズが並べられていました。手回しですぐ点火するストーブもあり、実際つけてみましたが、しっかり暖かく驚きでした。
全てのプログラムに参加はできませんでしたが、地域の防災を考える生徒たちにとって、非常に有意義な時間となりました。
<生徒の声>
・体験してみることはすごく大事だと感じた。本当に初めましての人が多くて、実際の避難所もこんな感じなのかなと思った。テントやベッドを作ったり、給水車から水を貰ったり、避難所での問題をどうやって解決するかなどを考えることが出来て良かった。
・災害時の準備物として、水、ビニール袋、懐中電灯が必要だと思う。水は飲食、ビニール袋はトイレや色々な持ち運びにまとめることが出来て便利。懐中電灯はスマホのライトで大丈夫だと考えていましたが、スマホは調べものや連絡手段に使うことが最優先なので懐中電灯とライトを別々にした方が良いと思った。
・初対面の人と協力して行動するのがとても大変だった。実際に被災し、避難した時に今回の講義を思い出して活かしたい。災害に備えて準備したり、実際に災害にあった時でも自信を持って行動出来るようにしたりしたいと思った。
6月17日(月)にアクティブリーダー育成プロジェクトで「DIG(災害図上訓練)」を実施しました。
先月に引き続き、田村市防災アドバイザーの佐原様に講師として来校いただきました。
※DIGとは、Disaster(災害)、Imagination(想像力)、Game(ゲーム)の略。自分の地域や住まい・職場に潜む災害の危険性を「見える化」し、こうならないためにはどうすればよいかをみんなで考える、頭の防災訓練です。
今回は、「自宅」「ご近所」「学校」で大地震が起きた!という想定でのDIGです。どんなリスクがあるか?そのためにはどんな対策が必要か?どのように準備するか?…など班ごとにそれぞれの想定を話し合いました。
班ごとの「ワタシ」の防災計画書(自宅・近所・学校)を紹介します。
「落下の危険があるから、荷物を整理しておかなきゃ」
「ペットも一緒に避難できるかな」
「停電するからモバイルバッテリーも必要」
「高齢者や子どもの避難が心配」
「非常食はあるけど、調理方法は知らない」
「抜き打ちで避難訓練をやってみる」
等々…班の話し合いの中で、思わぬリスクや対策が必要なことに気づき、みんなで想像力を高め、被害想定を掘り下げることができました。
最後に、田村市生活安全課の方からもご助言いただきました。「水や防災食の準備が必要、では何食分備蓄すべきなのか?」など、自宅や学校を想定し、実際にどう使うかまで考える必要があると分かりました。
今回のDIGでは、災害に対しての①脅威の想定、②対策と計画 までを行いましたが、それを実践してみることが私たちの次のステップです。
防災計画を立てて優先順位も見えてきたので、自分ができそうなことから、少しずつ実践していきましょう。
<生徒の声>
・自分1人では出てこなかった考えも班の人たちと協力したことで気づかなかった考えが出てきて、納得することが出来ました。
・災害の「脅威」を知って準備しないと要らないものも持っていくはめになり荷物になってしまう。自宅や学校に何が必要か考えて、準備をすることが大切だと思った。
・防災アドバイザーになってみて、被災した後に起こること、どのような対策が必要かを家族に教えてあげたいと思った。まずは自分に出来ることからしていきたい。
船高アクティブリーダー育成プロジェクトの活動報告です。
1年生23名を新たに迎え総勢48名で、「地域の防災活動」・「地域イベントへの参加」・「地域PR活動」など、今年も地域に貢献する様々な活動を行う予定です。
5月27日(月)に、田村市防災アドバイザーの佐原禅様を講師に迎え、本校で「防災講話」を実施しました。
自宅や学校、外出先…など、自分がどんな場所で災害に遭うかを想定し、事前にどのような物を準備すべきかを考えました。
能登半島地震や田村市での防災の取り組みも紹介いただき、様々な「想定」を考えること、普段からの「経験」の大切さ、持っているもので「応用」すること等、防災意識を高めることができました。
防災を考えるうえで、「フェーズフリー」という言葉が印象的でした。「いつもの習慣」が「イザ」という時にも役に立つようにしておこう!という考え方です。例えば、地域での芋煮会に合わせて災害時の炊き出しも想定しておくなど、普段からの取り組みが万が一のためになるそうです。
「防災対策は日常生活の延長上にある。」自分たちの生活も振り返って考えていきましょう。
次回は6/17にDIG(Disaster(災害)、Imagination(想像力)、Game(ゲーム))を行います。それぞれが自分の「被害想定」を持ち寄り、災害時の対策をグループで掘り下げていきましょう。
<生徒の声>
・避難所の生活を想像することはあるが、やはり体験してみないと分からないことはあると思う。田村市での防災のイベントがあることも知ったので、参加してみたい。
・”「○○があれば大丈夫!」という正解はない”という言葉が刺さった。何かを持っていたとしても、災害時はたくさんのものが必要になるため、ハズレやアタリもある。だからこそ、災害時はみんなで持ってきたものを共有することが大切だと思う。
・災害に向けた対策は、避難訓練だけではないという話が印象に残った。日常生活の中で災害に備えていければ良いと思う。
アクティブリーダー育成プロジェクトPR班で、田村市の魅力PRとして「グリーンパーク都路」の紹介動画を作成しました。
グリーンパーク都路の皆様にご協力いただき、5月26日1学年で遠足に伺った際に撮影を行いました。
バーベキューやディスクゴルフで楽しむ様子、スタッフの方へのインタビュー等、グリーンパーク都路の魅力がつまった動画になっています。
ぜひ、ご覧ください!!
船高アクティブリーダー育成プロジェクトの活動報告です!
6/12(月)に、
日本赤十字社福島支部 青少年赤十字指導講師 菅野 勇一郎様 を講師としてお招きし、避難所運営ゲームの「HUG(ハグ)」を行いました。
※避難所運営ゲーム「HUG」(H:hinanzyo U:unei G:game)
「HUG」は、避難所に起こる様々な出来事にどう対応していくかを体験するものです。
避難者の年齢、性別、国籍やそれぞれが抱える事情が書かれたカードを、避難所に見立てた平面図に適切に配置していきます。
始めに避難所である体育館の通路の確保です。
受付場所や本部になる場所など、いろんな想定をしながら、話し合いました。
避難所に続々と避難者が入ってきます。
避難者カードに書いてある情報を元に、スペースに配置する作業です。
世帯構成、持病・怪我、色々な状況を抱えた人たちに対して、どの場所にいてもらうか、適切に判断していく必要があります。中々難しい作業です。
こちらは、避難所の掲示板です。避難者にどんな情報を伝えればよいでしょうか。
生徒の感想を紹介します。
「1人分の場所の確保や通路の作成、支援物資の確保など沢山のやるべきことに驚いた。避難者の要望に一つ一つ応えることの難しさを実感した。」
「仲間と協力し、広い視野で柔軟に判断することの必要性を学ぶことができた。今後の避難所運営に活かしていきたいと思った。」
「私は仲間に意見を求めてばかりで、自分自身の意見をあまり言えなかった。積極的にコミュニケーションをとることで、もっとスムーズに話し合いが進むと思った。」
避難所運営ゲームをやってみて、
突然起こる災害に備えて、事前に考えておいた方がよいこと、準備した方がよいものなど、課題も見つかったと思います。
今後の活動に生かしていきましょう。
今年も船高アクティブリーダー育成プロジェクトが始動しています!
これまでの経験を踏まえ、防災や地域活性化に向けた取り組みなど、地域に貢献するアクティブな活動を行っていきます。
5月29日(月)に、「田村市防災アドバイザー」を務める 福島大学特任教授の天野和彦様、NPO法人くらスタ理事長の佐原禅様を講師に迎え、「東日本大震災で、ふくしまに起こったこと~あの時避難所は~」というテーマで講話をいただきました。
天野様は東日本震災時に避難所の運営を経験され、避難所の様子や課題、そこから得られた教訓をお話くださいました。当時2500人以上がビッグパレットふくしまに避難し、段ボールで区切られたスペースで生活する写真を拝見し、その大変さが伺えました。また、「人を救えるのは人しかいない」という言葉が強く印象的でした。避難所の使命である「いのちを守る」ため、交流と自治の視点で人と人のつながる仕組みを構築していくことが必要であると学びました。
参加した生徒の感想には、「モノの防災だけでなく考え方の防災へ、防災への見方が変わった。自分から積極的に避難所の運営にも携わっていきたい」「今回のことを周りの人にも伝えていきたい。自治活動など、自分たちがリーダーとなり皆を引っ張ることができるようになれば良い」等がありました。
災害に備え、自分たちはこれから何ができるか、何をすべきかをよく考えることができました。今後の活動にも生かしていきましょう。