日誌

2024年8月の記事一覧

アクティブ浜通り視察

8月20日(火)に震災復興地の取り組みを学ぶため、アクティブリーダーの生徒が”浜通り地域への視察”に行ってきました!


訪問先は「福島ロボットテストフィールド」(南相馬市)と「浅野撚糸㈱ フタバスーパーゼロミル」(双葉町)です。

今回の見学を通して、福島における最先端の技術開発の様子、浜通りで働く方々の思いなどを伺い、震災地域の産業復興の視点を学ぶことができました。

浜通りを見て、聞いて、感じたことをもとに、自分たちの活動に生かしていきたいと思います。

 

<福島ロボットテストフィールド>

「陸・海・空のフィールドロボット」の一大開発実証拠点です。

 施設の説明をいただき、見学を行いました。 

 

エントランスには空飛ぶクルマがありました。

 

 

ロボット・ドローンの実験等ができる屋内施設を見せていただきました。

こちらの写真は「人型」の重機のロボットで、危険箇所などの重労働の機械化を目指すものだそうです。

 

 

他にも道路や橋、トンネルなど実際の市街地フィールドや、水没や瓦礫・土砂崩落など災害を想定したフィールドもあり、実際の使用環境を再現した広大な敷地・施設に驚くことばかりでした。

これらのフィールドを使って研究開発を行う企業が集まっているとのことで、復興地での産業集積が進んでいると感じました。

 

 

<浅野撚糸㈱ フタバスーパーゼロミル>

岐阜県の浅野撚糸という会社が特許技術を持つ魔法の糸の生産工場です。

 

「糸で紡ぐ。双葉から世界へ」

糸の製造工場とタオル販売ショップ・カフェが双葉町にオープンし、復興交流拠点となっているそうです。

 

カフェでは福島県産の食材を使ったメニューもあり、各々昼食をとりました。

 

 

 

会社の概要、歴史の紹介とともに、

「なぜ双葉町で働くことを決めたのか?」など、社員の方の福島への想いについても伺うことができました。

 

 

撚糸工場内の見学も行いました。

工場内に並ぶたくさんの撚糸機は圧巻です。

実際に糸に触れたり、吸水力を見たり、その技術の高さに驚きました。


「産業をもって人を呼び込み、交流人口を増やす。」

「交流人口が増えることが街は活性化していく。」

とのお話もあり、

復興において、地域産業の活性化は重要であると感じました。

 

 

<生徒の声>

 ・今回の視察を通して、地域の復興のために努力を重ねている方の姿を改めて認識することができた。東日本大震災の影響が特に大きかった浜通りが、少しずつ確実に発展している様子を見て、人々の思いによるパワーは凄まじいものだと感じた。

 

 ・福島ロボットテストフィールドでは、AI化が進んでいる日本において、様々な現場で活躍できるロボットの技術がとても重要になると感じました。空飛ぶクルマや災害時においてのドローンの活用について興味が湧きました。フタバスーパーゼロミルでは、「何があっても事業を成功させたい」「お世話になった福島県に何か恩返しをしたい」という初代、2代目社長の思いに感激しました。今回の視察を通して、私も福島県の為に行動できる人になりたいと思いました。

都路灯まつり&盆踊り大会2024~ボランティア~

8月10日(土)にアクティブリーダーを中心に29名の生徒が、「都路灯まつり&盆踊り大会2024」にボランティアとして参加しました。

今年は都路町の古道体育館周辺の一帯が会場となっており、生徒たちは地域のお祭りを楽しみつつ、伝統ある灯まつりの「竹灯」の設置、点火作業を行いました。

 

 

船引高校生は、都路小学校や都路みらい公園、川沿いの3か所に分かれて、竹筒の中のろうそくに火を灯しました。周りを見て、互いに声をかけながら、設置・点火作業を積極的に取り組む生徒の姿が見られました。

 

 

アクティブリーダーのPR班では、「灯まつり」の魅力を伝える動画作成のため、実行委員の方々を中心にインタビュー撮影も行いました。インタビューでは「灯まつりの魅力は“地域住民とのつながり”」と話す方が多く、地域の伝統ある灯まつりを継承する思いを伺うことができました。

また、ボランティアだけでなく、かるたやクイズ大会など各々でお祭りを楽しみ、生徒たちも“地域とのつながり”を実感できたのではないかと思います。(かるた大会で優勝した生徒は都路の卵をいただきました。)

 

 

今回の参加で、改めて自分たちの地域の良さを感じた生徒も多かったようです。これからの学校生活、アクティブリーダーの活動に生かしていってもらいたいと思います。

 

<生徒の声>

・地域のお祭りだからこその地域愛をとても感じました。都路に関するクイズなど、自分の地区ではやらないような地域を活かしたお祭りだなと思いました。地域の方とも交流ができ、親しみやすい方が多く楽しみながらボランティア活動することが出来ました。

 

・ボランティアに参加して都路の自然豊かな魅力や灯まつりの祭り、地域の人の温かさ、舞台の盛り上がりなど沢山知ることが出来ました。祭りと言えば屋台などで楽しむイメージですが、その楽しみを味わえるのも地域の方々や応援の準備があってこその楽しみだと改めて感じることが出来ました。

 

・参加している大人も子供もみんな笑顔で凄く優しい方ばかりでした。
こんな風にいろいろな年代の人達がひとつの事に取り組める灯まつりは無くしてはいけない大事な伝統であるという事がよく分かりました。

 

田村市避難所宿泊体験への参加

7月6日(土)にアクティブリーダーの生徒11名で、田村市総合体育館で行われた避難所宿泊体験に参加しました。田村市民、市職員の方々と一緒に、テント・段ボールベッドの設置、講義・ケーススタディを行いました。

 

1年生にとってテントや段ボールベットの設営は初めての経験でしたが、初めましての班の方々と連携をとりながら、率先して動く姿が見られました。

 

 避難所運営シミュレーション教材「さすけなぶる」を使ってケーススタディも行いました。東日本震災当時の避難所(ビックパレット)での実例をもとに、避難所のスタッフとしてどう解決すべきかを考えました。

避難所では様々な人や立場があり、運営する上での「公平と公正」の問題など…、正解のない課題を自分なりに考え、大人の方と意見を交わしていました。

 

 

給水車からの水汲みも体験しました。

生徒たちが頂いた給水袋はたくさん容量も入るし、災害時ペットボトルより便利そうです。


また、会場には備蓄品や様々な防災グッズが並べられていました。手回しですぐ点火するストーブもあり、実際つけてみましたが、しっかり暖かく驚きでした。

 

 
全てのプログラムに参加はできませんでしたが、地域の防災を考える生徒たちにとって、非常に有意義な時間となりました。

 

<生徒の声>

・体験してみることはすごく大事だと感じた。本当に初めましての人が多くて、実際の避難所もこんな感じなのかなと思った。テントやベッドを作ったり、給水車から水を貰ったり、避難所での問題をどうやって解決するかなどを考えることが出来て良かった。

 

・災害時の準備物として、水、ビニール袋、懐中電灯が必要だと思う。水は飲食、ビニール袋はトイレや色々な持ち運びにまとめることが出来て便利。懐中電灯はスマホのライトで大丈夫だと考えていましたが、スマホは調べものや連絡手段に使うことが最優先なので懐中電灯とライトを別々にした方が良いと思った。

 

・初対面の人と協力して行動するのがとても大変だった。実際に被災し、避難した時に今回の講義を思い出して活かしたい。災害に備えて準備したり、実際に災害にあった時でも自信を持って行動出来るようにしたりしたいと思った。