9月6日(土)に、今年度2回目となる、慶應義塾大学の先生方による特別講座を実施しました。



今回は特別研究プロジェクトということで、中島有希大先生から、人工知能(AI)の基礎的な仕組みや社会的意義について講義をしていただきました。
また、プロンプトエンジニアリング(AIから望ましい出力を得るために、指示や命令を設計、最適化するスキル)による生成AIの体験として、GoogleのFirebase Studioを利用したwebページの作成について体験させていただいたほか、Python(web上で実行できる無料版のプログラミング言語)を使った、画像を分類する機械学習モデルの作成※を行いました。
※ヒョウとジャガーの画像を20枚ずつ読み込ませて学習させ、新たな10枚の画像を与えてヒョウとジャガーが正しく判別できるかということを検証しました。
複雑な内容でしたが、終了後には質問が続々飛び出すなど、積極的に参加することができました。私たちの周りに溢れている、生成AIという便利なツールの原理の部分について知ることができ、大変勉強になりました。
【生徒の声】
・チャットGPTのような文章作成のAIしか知らなかったがホームページを作るAIが存在していることを知り、AIの可能性の大きさを改めて実感した。
・これからの生活の中でAIがさらに身近なものになると思うので、さらに詳しく理解し、正しく活用していきたいと思った。
8月25日(月)、田村警察署の内田様、鴫原様を講師にお迎えし、たむら支援学校と合同で不審者対応研修会を実施しました。
研修会では、不審者の特徴、廊下にいる不審者を発見した際の対応方法、「さすまた」の効果的な使い方などを教わりました。

〈「さすまた」の使用方法〉
また、交通安全についてもご指導いただき、車内から目視できない場所、どのような状況の時に交通事故が起こりやすいかというお話を、体験形式で学ぶことができました。

〈運転席から目視できる距離〉
私たちは、不審者侵入防止対策として生徒昇降口の施設管理体制を徹底するなど、普段から生徒の安全確保に努めていますが、「学校は敷地が広いため死角も多く狙われやすい」というお話や、過去の不審者侵入事例等をとおして、学校全体で生徒の安全を確保することの重要性を再確認できた貴重な研修会となりました。
始業式に先立ち、第2回賞状伝達式を行いました。
表彰された生徒、部活動は下記の通りです。
令和7年度 第1回 日本漢字能力検定
2級合格 1名
3級合格 3名
公益財団法人 全国高等学校家庭科教育振興会 令和7年度 第49回 全国高等学校家庭科保育技術検定 造形表現技術
2級合格 9名
公益財団法人 全国高等学校家庭科教育振興会 令和7年度 第49回 全国高等学校家庭科保育技術検定家庭看護技術
2級合格 10名
令和7年度 第61回全国高等学校食物調理技術検定
2級合格 20名
船引町観光協会主催 第74回灯籠流しと花火大会 学生の部 田村市教育長賞
船引高校美術部


始業式では校長先生から、フィールドワークの際に、拾った落とし物をすぐに持ち主へと届けるという、正しい行いを迷わず実践した生徒のお話がありました。また、進路指導部からは、職場見学に行った生徒について、企業の方からお褒めの言葉を頂戴したお話がありました。
さらに、各部の先生から、生徒たちが大きな怪我を負ったり、事故に遭ったりすることなく、充実した夏休みを過ごし、始業式に登校できたことを喜ぶ言葉とともに、長い2学期を気を引き締めて、乗り越えるためのお話をいただきました。


8月20日(水)、田村市役所並びにことほく合同会社の皆様のご協力のもと、船引駅コミュニティプラザ1階に、田村市の魅力を伝える「ステンドグラス風障子パーテーション」を設置しました。

「総合的な探究の時間」の授業で「駅の魅力化・交通班」は、船引駅の利用者を増やすことで船引町・田村市を活性化させようと取り組んできました。
特に3学年では、『船引駅自体を魅力ある観光地にすることで、駅の利用者を増やすことができるのではないか』と考え、船引駅のランドマークになるものを目指し、「船引町・田村市の、魅力や観光地を紹介する展示物」を作成してきました。
田村市の花や特産物、観光地など、何の題材を取り入れるか話し合いを重ね、また、船引駅の外観にガラスが多く使われていることから光を取り入れることができる素材を考えてデザインを進めました。限られた制作時間の中で着色をし、ステンドグラス風障子パーテーションとして無事完成することができました。


タイトル「たむら~四季を感じて~」
ぜひ、船引駅に実際に足を運んでいただき、コミュニティスペースから光に透ける様子をご覧いただきたいと思います。
【生徒の感想】
・田村市の魅力を作成しながら実感できた。見る人にも感じてほしい。
・駅を利用する人に、田村市の魅力をパーテーションを通して知ってもらいたい。
・光を当てた時の発色の様子を考えながら制作できた。みんなで作れてよかった。
・駅に飾ることで田村市内外に魅力を伝える力になってほしい。
今後も「駅の魅力化・交通班」では、船引駅の利用者を増やせるような活動を続け、地域の活性化に貢献できるよう、活動を続けていきたいと思います。
8月17日(日)に船引町で開催された「灯籠流しと花火大会」において、美術部で制作した灯籠を出品し、学生の部で『市教育長賞』を受賞することができました。


夏休みにもかかわらず完成するまで毎日登校し、3年生がデザインした灯籠を1,2年生総出で制作にあたり、何とか完成させることができました。


今年の灯籠のタイトルは「しゅくじら。」で、豊かさや富を象徴するクジラをもとにデザインされたオリジナルキャラクターです。
跳ねる姿を表現するために、ビニールを使って波しぶきを作るなど、素材も工夫しました。
本年度、船引高校として最後の公開文化祭が行われますが、その文化祭のテーマが「祝福」なため、その宣伝も兼ねて作りました。文化祭のポスターにも「しゅくじら。」は登場する予定です。
今年も、船引の伝統行事に参加することができ、良かったです。
今後も地域のイベントに参加し、盛り上げていきたいと思います。

【生徒の声】
・後輩が率先して作っていて、とても良いと思った。
・作品を努力して作ったことや、デザインした人の発想などが認められ、賞を取れたことがうれしい。
・努力が実ってよかった。
8月9日(土)に「都路灯まつり」に招待していただき、今年も演舞させていただきました。
都路灯まつりを盛り上げられるように、振りの確認だけではなく声を出すタイミングや合いの手など話し合いを重ねて臨みました。また、暑い中での演舞になることが予想されていたので、体力づくりも行ってきました。
都路こども園、都路小学校、都路中学校の皆さんの後のステージということもあり、大変盛り上がった中で演舞させていただきました。お客さまの温かい声援もあり、楽しく笑顔で踊ることができました。
今後も地域のイベントに参加させていただき、船引高校よさこい部の活動を発信していきたいと思います。


<生徒の声>
・暑い中だったけど最後まで楽しく演舞できた。
・お祭りに向けて話し合いを重ねてきてよかった。しっかり声を出して盛り上げられたと思う。
今日の出来事
8月19日(火)、1学年「総合的な探究の時間」の課外授業として、断熱ワークショップを開催しました。1年生有志11名が参加しました。
始めに1級建築士の小嶋直先生(シェアアトリエつなぐば203)から、地球温暖化の現状と課題、断熱の重要性についての講義を受けました。

1年1組・2組教室に内窓を設置します。パネルやレールなどを協力して作成・設置していきます。




ベランダには、遮熱カーテンを設置しました。獨協大学の学生さんにもご協力いただきました。

ベランダ出入り口には、断熱ブラインドを設置しました。

今回の断熱により、夏の室温低下が期待できます。また冬の断熱効果も大きそうです。夏は涼しく、冬は暖かい教室に生まれ変わりました!


「総合的な探究の時間」の目標である「課題発見・解決力の向上」に役立つ素晴らしい体験をさせていただきました。関係者の皆様には心から感謝いたします。
船高バド部では、8月18日に「フィジカルトレーニング(部活動チャレンジ)」を実践しました。6月からスタートしたフィジカルトレーニングも回数を重ねることで、少しずつトレーニングのフォームが固まりつつあり、体づくりを行っていくための基礎作りができてきました。

今年からバドミントンを始めた1年生にもケガなく部活動に取り組んでもらうために、今後も体づくりを大切にしながら練習に励んでいきます!
船引高校の「総合的な探究の時間」では、地域貢献に力を入れて活動を行っています。今回は、食べられてるのに捨てられてしまう「規格外野菜」の取組についてご報告します。
①規格外野菜に関して
昨年度、福島大学「自分ゴト化プログラム」に参加した生徒が、規格外野菜の現状について興味・関心をもち、探究活動を行ってきました。田村市は農業も盛んで多くの農家の方がいます。実際にフィールドワークをすることで、農家の方の生の声を聞き、規格外野菜が捨てられてしまっている現状に対して、大きな課題意識を持ちました。

②規格外野菜のおいしさを知ってもらうための取組
規格外野菜のイメージは「形が悪い」「おいしくなさそう」などのネガティブなものがあり、消費者の方々の不安が購買意欲を減らしてしまうのではないかという課題があります。その課題解決に向けて「形は変えられないが、おいしさをしっかりと伝える」という方針で活動を進めてきました。しかし、すべてのトマトのおいしさを伝えるためにはすべてのトマトを食べることが必要となります。そうなると規格外トマトを売ることができず、規格外トマトを販売することができません。そんな時に出会ったのが「おいしさを見える化」するアプリでした。アプリを使うことでトマトを傷つけることなく「おいしさを数値化」することができ、すべてのトマトのおいしさを証明した上で販売することが可能となりました。

③規格外トマトの販売会の実施
8月10日(日)コラッセふくしまを会場に、規格外トマトの販売会を行いました! 形が悪かったり、傷があったりというトマトが、消費者の方々にどのように受け入れられるのかを知る機会として実践しました。消費者の方々の規格外野菜への不安を考慮しながら準備し、売れるかどうかという不安な気持ちを抱えながらの販売会となりました。販売会へ向けて、トマトに関する説明資料、アプリに関する説明資料などを準備し、多くの消費者の方々の心に寄り添った販売会を目標に取り組みました。
※今回は規格外トマトを「ぶちゃいくトマト」と命名し、販売を行いました。ぶちゃいくという言葉にはネガティブなイメージがつきやすいですが、「見た目は悪くても、中身は味があって最高にかわいい!」ということを伝えるために使用しました。
<販売会の様子>

販売会は、用意したトマト(規格外のトマト200個程)のすべてが売り切れるまでを想定し、午後までの活動を予定していました。しかし、実際には9時から開始し10時過ぎには売り切れるという予想外の結果となりました。消費者の方々に温かく受け入れていただいた「ぶちゃいくなトマトちゃんたち」は、いろいろなご家庭にお買い上げいただき、大盛況という形で販売会を終了することができました。

今回の活動を通して、改めて規格外野菜のポテンシャルについて考えることができ、そんな規格外野菜が捨てられてしまっているという現状に強い課題意識をもつことができました。今回、多くの大人の方々と関わる中で、「意義ある活動に繋がっている」というありがたいお言葉もいただきました。今回の販売会をきっかけに、規格外野菜の活用に向けて今後も取り組んでいきます。
船引高校総合的な探究の時間 フードロス班「ベジレスキュー隊 TEAM船引」