日誌

TAMULOVE PROJECT日誌

生きていることに感謝する

畜産業を営む佐久間さん 今回の「TAMULOVE PROJECT 2017」は,田村市で頑張っている方々の話をお聞きする第3弾。今日は常葉町で畜産業を営んでいる佐久間様のお話をお聞きすることができました。タイトルは「畜産農家が考える命の大切さ」。畜産業の内容を説明していただくとともに,どんな思いで仕事に取り組んでいるのかをお聞きすることができました。佐久間様は,命をいただくことで生きている私たちができることは,食べ物となった動物や植物に「感謝すること」だと話されました。生徒の質問には「結果的には動物の命を奪っていますが,牛は自分の家族や畜産農家を守ってくれています。紙にも裏と表があるように,生の裏には死があります。だからこそ,生きていることに感謝の気持ちが持てると思います」と涙を浮かべながらこ話されました。この思いは生徒たちの心にしっかりと届いたと思います。本当にありがとうございました。

  

地域の未来は君たちが創る

 2年生の総合的な学習の時間は,「TAMULOVE PROJECT 2017」の3回目。先週の星の村天文台台長の大野先生のお話に続き,常葉町の石川屋代表の石井さんにおいでいただきお話を伺いました。石川屋は絵本を600~700冊ほど置いてある本屋さんで,化粧品なども扱っているんだそうです。石井さんは地元商工会青年部など様々な会を通して,地域のために幅広く活躍しています。
 今日は,生徒たちに1枚の絵を見せて,思い思いの「ひと言」を書いてもらいました。これは,「田村市には何もない」という生徒たちに「君たちがこれから創っていくんだよ」というメッセージだったんです。「地域の未来は君たちが創る」と言っている私の思いにぴったりの,熱い深いメッセージでした。

  

TAMULOVE PROJECT 2017 始動


 さて,今年も「TAMULOVE PROJECT」が始まりました。昨年度の取組で生徒たちの熱意と行動力の素晴らしさを実感し,今年は新たな工夫を凝らして「TAMULOVE PROJECT 2017」としてスタートしました。今年度は1年生と2年生を対象に,総合的な学習の授業の一部として実施します。
 とは言ってもこの授業,田村市復興応援隊の皆様の絶大なる協力と地域の方々の思いがなければ成り立ちません。関係の皆様方に,心より御礼申し上げます。
 先週の金曜日は,2年生の第1回目の授業で,タイトルは「田村市を知る」。はじめに,復興応援隊隊長の佐原様から,復興応援隊の活動紹介をしていただきました。その後,田村市に関するクイズを8問,ウルトラクイズ形式で行いました。「田村市は5つの町が合併してできた。○OR×?」。答えは×,正解は4町1村(都路村)です。最初の問題にしてはちょっと引っかけ問題でしたね。「田村市には日本一低い○○がある。山OR滝?」。答えは「滝」。春山地区にある大滝根川本流に流れる落差2m程の嘉相滝(かそうたき)だそうです。これはかなりマニアック。「1000市町村の地域ブランド力調査で,田村市は500位以内OR500位以下?」。答えは500位以下で,なんと966位なんだそうです。全員がっくり。

  

 ということで,今年度の「TAMULOVE PROJECT 2017」では,地域で活躍している「スゴイ人」を生徒たちに引き合わせてくださるとのこと。どんな展開になるか,今年も楽しみです。この地域を創っていくのは間違いなく船引高校生です。966位はともかく,みんなが「田村市に生まれ住んで良かった」と思える素晴らしい地域創りをしていきましょう。

  

TAMULOVE PROJECT ~船高 with 復興応援隊 生徒の感想

 このタイトルまたですか~? という声が聞こえて来そうですが,またお付き合いください。
 毎月発行している2学年の学年通信の今月号のタイトルは「高校生活の後半戦へ」。修学旅行・鵬翼祭・期末考査という大きな行事も終わり,高校生活も後半に入ったので,進路決定に向けて本気でスタートしようという内容です。2学年の保護者の皆様もぜひご覧になってください。
 その通信の中に,TAMULOVE PROJECT ~船高 with 復興応援隊 というタイトルで,生徒たちの感想がたくさん載っていました。この活動にトライしなければ得られなかった素直で地域を大切に思う感想です。どうぞお読みください。

鵬翼祭の発表 鵬翼祭の発表 鵬翼祭の発表

「自分たちの町を盛り上げるようなイベントがあれば積極的に参加したい」
「自分の知らない良さもあり,この活動をして良かった」
「田村市は人口が減っているので,もっとアピールして盛り上げたい」
「田村の良さを聞かれたときに詳しく伝えられるようにしたい」
「もっと地域のことを知り,田村市の歴史を知ることが大事だと思った」
「他の班がまとめていたお店に行ってみたい」
「田村の良さを多くの人に知ってもらい,行ってみたいと思わせるにはどんな風にしたらいいかとても悩んだ」
「町のいろんな人とお話ができたので,これからもコミュニケーションを取っていきたい」
「どんなに良い伝統でも,若い世代が受け継いでいかなければなくなってしまうと感じた」
「ふぁせるたむらのジェラードやピザを食べたい」
「田村市のことは結構知っているつもりだったが,よく知らないことがわかった」
「他の班のポスターと比べて,参考になることがたくさんあった」
「最初は,田村の良さなんてないと思っていたが,多くの良さや楽しさがあり,誇りを持つことができた」
「自分たちで積極的に田村の良さを調べて,理解することが何より大切だと思った」
「応援隊のように明るくて人柄のいい人になろうと思う」
「もっといろんな人に,自分の住んでいるところを知って欲しいと思った」
「その店のこだわりや苦労を知ることができた」
「未来の自分たちの暮らしに関係してくると思った」
「自分の思っていること,考えていることを表現することはとても大変だと思った」
「地元に誇りを持って生活したい」

鵬翼祭の発表 鵬翼祭の発表 鵬翼祭の発表

TAMULOVE PROJECT ~船高 with 復興応援隊 終了

グループのまとめを発表する様子 今年度の新たな取り組みである「TAMULOVE PROJECT ~船高 with 復興応援隊」は,本日をもって終了しました。
 「TAMULOVE PROJECT」は,2学年の「総合的な学習の時間」に位置づけられている「地域を知る」という領域の学習です。地域の将来を担う生徒たちが,地域の素晴らしさや課題を,自分たちの力で調べ,さらにその成果を発信する取り組みです。
 今回のテーマは,ズバリ「どうすれば田村に人がくるか?」。生徒たちはグループを編成し,「食・自然・文化」の中からグループテーマを決め,調査対象・調査方法・表現方法などを話し合い,実際にその場所に行き,話を聞いたり体験したりして調べました。その調査結果の発信が,先日の鵬翼祭でのポスターや映像の発表,そして大越鬼太鼓の披露だったわけです。

  

  

 復興応援隊の方々には,今までの豊富な経験を生かして,生徒たちのファシリテーターとなり,さらには各グループの相談役となっていただくなど,絶大なご協力をいただきました。
 ということで,この活動の最終回である今回は,今までの活動の振り返りを行いました。黒板には作成したポスターを掲示し,他の班のポスターに一人ひとりの感想を書き込んだ付箋を貼り付けます。そして,自分たちのポスターに貼られた付箋を見ながら,良かったところやもっと工夫すべきところなどをまとめ,最後に班毎に代表者が発表しました。仲間から「まとめ方がとてもすっきりしています」「○○を初めて知りました」「面白かった」などの評価をもらい,生徒たちはとても嬉しそうでした。

グループ発表の様子 グループ発表の様子 グループ発表の様子

高橋様からいただいたメッセージ さらに,この活動に興味を持ち,わざわざ東京から鵬翼祭においでいただいた高橋様には,全てのグループへ「今ある場所を新しい視点でPRするのは誰でもできることじゃなく,自由な発想を持った君たちの特殊能力だ」「新しいチャレンジをすると壁もあると思うが,チャレンジしないものには何もない」など,熱いメッセージをいただきました。生徒たちはいただいたメッセージにも感動していました。
 大変多くの方々のお世話になって成し遂げた「TAMULOVE PROJECT」,本当にありがとうございました。この活動で得た知識と経験は,生徒たちの記憶に確実に残り,地域の未来に必ず生かされると信じています。ご協力頂きました全ての方々に改めて感謝申し上げます。